アクアラング:潜在的なACDシステムの緩みについてのお知らせに関して
みなさんサワディーカップ!
今日は少々真面目なお話を・・・
以下、アクアラング製品レギュレーターを使用中のお客様は必ずご確認ください。
要は、アクアラングがレギュレーター・ファーストステージの水没防止用システム・オートクロージャーデバイス(以下ACD)において、ダイビング後のレギュレーター脱着時に緩みが発生する可能性があるというものです。
レギュレーターを取り外すとき、皆さん「プシュ!」とエアーが出たことはありませんか?
これはレギュレーター内に残った空気が原因で、しっかりとパージしてから取り外せばあまり起こりません。
但し、ダイビングツアー参加時、
・うっかりファーストステージをキツク締めすぎてしまった、
・セッティングを任せていたためキツク絞まってしまった、
・水圧でキツク絞まってしまった、
など、ダイビング後のファースト取り外しに苦労した事はありませんか?
この際、思いっきり力を加えるなどし、ファーストステージを外すと、
このACD部分に緩みが発生する場合があります。
※何度もやっているうちに徐々に緩んでいくと思われます。
では、実際にこの緩みが発生するとどうなるのか?
以下メーカー側からの回答です。
※リンク先より抜粋。
注意! ①のシャトルバルブが緩み過ぎてしまった場合には、ガスの流れを妨げてしまう危険性がありえる事を、皆様へ注意喚起致し ます。この場合、国ごとで流通しているバルブが異なりますが、DINバルブにインサートが入っているタイプのヨーク用バル ブにおいては、そのインサートの六角形が8mmより小さい場合には水中でガス不足になってしまう潜在的な危険性があります。 日本アクアラング(株)は年一回のオーバーホールを推奨しております。
要は水中でいきなりエアーが吸えなくなりますよ!という事です。
さて、この事例、メーカー側から非常に気になる一文があります。
※リンク先より抜粋
アクアラングのACD(オートクロージャーデバイス)が装備されているレギュレーターにおいて、以下の現象がお客様より 製造元であるアクアラング・フランスに寄せられましたので、念のため皆様に周知致します。
なるほど、フランス本社へこういった事例が寄せられたので、日本向けへも念のため周知する。
こう理解できるのですが、間違いはないでしょうか?
それでは以下をご連下さい。
はい、2016年2月に日本へ報告しております。
※レギュレーター故障の確認作業ですが、分かりやすく書き直すとこちらです。
事故者レギュレーターを使って確認
・他のタンク(200bar)で使用⇒使用可能(陸上に限り)
・事故時に使用していたタンクで使用⇒エアーが止まりがちになる(残圧130bar)
・事故時に使用していたタンクを他のレギュレーターで使用⇒普通に使用可能
上記報告書をもって、事故者様本人様よりオーバーホールしてくれたメーカー経由でアクアラングへ問い合わせして頂きました。
その返答が下記となります。
はい、完全に規定トルクで締めた状態から1山分緩めた状態では異常が見られなかったため
カタダイビングサービスのバルブが原因であると・・・。
では以下写真をご覧ください。
これが事故直後のレギュレーター写真です。
ACD部は1山分のみ緩んでいるのでしょうか?
事実はお互いに不明です。
この写真が事故者の物である、事故直後の状態であるという証拠はあくまでこちらの言い分です。
また、メーカー側の調査も、あくまでメーカー側の言い分です。
悪者退治は別に希望していませんので、上記リンクを読んで皆様にご理解頂きたいのは下記となります。
注意! ①のシャトルバルブが緩み過ぎてしまった場合には、ガスの流れを妨げてしまう危険性がありえる事を、
⇒ありえる、ではなく実際に起こっている事実である事。
皆様へ注意喚起致し ます。この場合、国ごとで流通しているバルブが異なりますが、DINバルブにインサートが入っているタイプのヨーク用バル ブにおいては、そのインサートの六角形が8mmより小さい場合には水中でガス不足になってしまう潜在的な危険性があります。
⇒潜在的な危険性はACDシステムの根本的な構造欠陥である。
日本アクアラング(株)は年一回のオーバーホールを推奨しております。
⇒推奨、ではなくACDシステム搭載型レギュ保持者全員の早急な確認作業が必須
そもそも、私自身が使っていたレギュレーターではないため、
あくまでお客様が納得されるよう、そして本当に私たちが予想したような構造欠陥が原因の場合、
今後このレギュレーターを使用しての事故を防ぎたいという目的で報告書をあげました。
結果2017年6月になってから念のため皆様へ周知する。と
事故に関わった一人間として、皆様へこの事象の追加認識へ繋がればと思い、
記事を更新させて頂きました。
※プライバシーの為、事故者名、オーバーホール会社名は削除しております。
※この投稿はダイビング器材メーカー、アクアラングへの誹謗中傷ではなく、
あくまで事実発表への追加認識を手助けするものとして更新しております。
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その際における責任等、一切カタダイビングサービスは関知致しません。
コメント
10月になってから、
アクアラングからリコールのような手紙がきました。レギュレーターの点検をしたいので、会社まで着払いで送ってくれとのこと。「これはリコールではありません。注意喚起です」と、書いてありました。
あんこさん
カタダイビングサービスの畑です!コメントありがとうございます!
「リコールではなく注意喚起」ということは、オーバーホールから1年以内の期間であれば問題は起こらないという事ですよね?
でも着払いで構わないから送ってほしい。
はっきりして頂きたいものです。
既定のトルクで閉まっていれば大丈夫らしいので、お金もかかりませんので是非送り付けてください!